こんな疑問にお答えします。
- NHKオンデマンドとは、どんなサービスなのかを、配信番組、料金、視聴方法で、勘違いしやすい点や分かりにくい点に注目しながら紹介します。
NHKの番組を見てると、画面に「NHKオンデマンドで配信します」といった表示がちょくちょく出ています。
このNHKオンデマンドって、インターネットでNHKの番組が見られるやつ、というぐらいは、知っているかもしれません。
ここでは、NHKオンデマンドのことが前々から気になっている、あるいは、実際に利用してみたいと考え中のあなたに、どんなサービスなのかを、配信番組、料金、視聴方法の3つの面から分かりやすく紹介していきます。
特に勘違いしやすい点に着目しています。
この記事を読むと、NHKオンデマンドのことを、ひと通り知ることができますよ。
NHKオンデマンドでは過去の番組が全部見られる?
NHKオンデマンドは、NHKの番組がインターネットを通して、スマホやパソコン、タブレットなどで、あなたの好きな時に見られる(=on demand)会員制の動画配信サービスです。
NHKが直接運営しています。
NHKの全番組が見られるわけではありません。
NHKオンデマンドでは、これまでにNHKが地上波、衛星(BS)で放送した番組が見られます。
ここで、勘違いしやすいのは、放送終了した番組全部でないことです。
実際は、そのなかから選抜した約12,000本になります。
ドラマ、ドキュメント、バラエティ、教養といった番組が中心で、ニュースやスポーツ中継はありません。
そして、配信の大半は過去の番組です。「大河ドラマ」や「朝の連続テレビ小説」も入っていますが、全ての作品でないです。
それから、最新番組の一部も「見逃し」対応で、放送の当日もしくは翌日から配信されています。ただ、配信期間は短いものが多いです(14日間が主流)。
配信パターン(例外もあります)
配信番組 | 配信開始時期(目安) |
大河ドラマ、朝ドラ、あさイチなど一部の番組 | 当日の放送終了後、しばらくしてから |
放送時間が午前中の番組 | 放送翌日の正午以降 |
放送時間が午後の番組 | 放送翌日の18時以降 |
ちなみに、配信番組をどのように決めているのかという点は、完全に「企業秘密」で、部外者には全く分かりません。
未発表の配信予定を尋ねても、答えてくれません。
人気作、話題作だから配信するだろうと考えはちょっと甘いです。
配信の番組は随時入れ替えられます。
今現在、配信されている番組は、NHKオンデマンドがある限り、ずっと見られるわけではありません。
番組ごとに配信期間が2週間~1年間で設定されています。期間が終了すると見られなくなります。延長されるケースもあります。
また、配信期間中でも、出演者に不祥事があったりすると、突然打ち切りなることも。NHKだけに対応は早いです。
そして、番組は絶えず入れ替わっています。
今の時点で、配信されていなくても、近い将来、見られるようになる可能性はあります。
NHKオンデマンドに入会する前には、お目当ての番組が配信されているかどうか、配信されていたら、その期限はいつかということまで確認した方が良いです。
タイミングが悪いと、入会した早々に配信終了して、全話が見られなかったということがありえますので(経験者談)。
NHKオンデマンドの利用に料金は必要ない?無料?
NHKオンデマンドは有料サービスです。
NHKオンデマンドは、NHKが運営していることもあって、テレビと同じ感覚で、受信料を払っていたら、無料で利用できるというのは大きな勘違いです。
現に僕も初めはそう思っていましたし、家族や友人らも同じでした。
NHKオンデマンドは有料のサービスなんです。利用にあたっては、次の料金がかかります。
単品購入 | 番組1本あたり110円、または220円(税込み)※視聴できる期間は72時間。 |
まるごと見放題パック | 月額990円(税込み)※毎月1日~末日まで配信全番組が見放題 |
NHK受信料の支払いは関係ありません。
NHKオンデマンドは有料だと知っても、受信料と二重取りされている感じで、腑に落ちないかもしれません。
実はNHKオンデマンドの運営に受信料は使われていません(法律的に使えない)。
このため、必要な経費は、利用者からの料金収入でまかなうという形態をとっています。
逆にいえば、NHKオンデマンドの利用に、受信料を払っているかどうかは関係ないということです。もし払っていなくても、料金さえ支払えば利用できます。
無料の動画配信サービスは「NHKプラス」
NHKが運営するインターネット動画配信サービスには、NHKオンデマンドとは別にもう1つ「NHKプラス」というものがあります。
「NHKプラス」は、地上波放送(総合・Eテレ)の番組(全部ではない)を、インターネットでテレビと同時配信と7日間の見逃し配信を行っています。
こっちは、テレビ放送の補完ということで、受信料で運営されています。このため、利用は無料。受信料の支払いが必要です。
NHKオンデマンドはNHKでしか視聴できない?
NHKオンデマンドはNHK以外でも登録可能です。
NHKオンデマンドを視聴するためには、最初に利用登録(契約)が必要です。
その登録先(契約先)は、NHKだけではなく、実は一部のインターネット動画配信サービスやケーブルテレビも選べるんです(下記)。
つまり、NHKオンデマンドは、NHKでなくても利用できるということです。
- J:COM(ケーブルテレビ)
- ひかりTV(光回線テレビ)
- ビデオマーケット(ネット配信)
- music.jp(ネット配信)
- アマゾンプライムビデオ(ネット配信)※プライム会員向け「見放題パック」のみ。
- U-NEXT(ネット配信)実質無料でお試しできます。
※NHK直営のNHKオンデマンド公式サイトはこちら
インターネット動画配信サービスで契約すると、登録手続きの完了次第、すぐに見られるようになります。
実際の視聴には、登録した会社のアプリや再生画面を使います。料金も基本的に登録先から請求されます。
※各社で対応しているNHKオンデマンド料金の支払い方法も違います。
では、NHKオンデマンドは、どうしてわざわざ他社で利用するのか?それは、こんなメリットがあるんです。
- テレビ画面での視聴方法が増えます。
- スマホアプリの使い勝手が良いです(NHKオンデマンド本体のアプリは早送り・早戻し、再生速度の変更ができません)。
- 希望すれば、NHK以外の動画も気軽に楽しめます(NHKオンデマンドはNHK番組のみ)。
- NHKに個人情報を知られずに利用できます。
なかでも、NHKオンデマンドをテレビで見たいという場合、NHK直営サービスは、スマホアプリから、グーグルのChromecast(クロームキャスト)を通して画面に映すという方法にしか対応していません。
他社の方が、対応している方法が多いです。
ちなみに、NHKオンデマンドの配信番組や料金は、全社共通です。
NHKオンデマンドの一部の動画には、字幕機能が付けられています。しかし、NHK直営以外の配信サービスでは対応していません(字幕を表示できません)。
NHKオンデマンド本体はテレビ視聴に非対応
先にも触れましたが、NHKオンデマンドの番組をテレビ画面で見る場合、NHKの直接サービスは、AndroidスマホアプリとグーグルのChromecast(クロームキャスト)を使用する方法にしか対応していません。
iPhoneのアプリやアマゾンのFireTV、スマートテレビなど他の方法で見たいと考えているのでしたら、他社のサービスで登録する必要があります。
なお、各社で対応の方式・機器が異なりますので確認ください。
Amazonプライムビデオ、U-NEXTは主だった方式に対応しています。
NHKオンデマンドは国内利用限定です。
NHKオンデマンドは、日本国内限定の動画配信サービスです。他社を通しても、海外では再生できません(利用不可)。
海外の旅行先や赴任先から利用したい場合は、VPNサービスを使う方法があります。ただし、必ず見られるとは限りません(現地で実際にやってみないと分からない)。
NHKオンデマンドは無料でお試しできない?
以上、NHKオンデマンドがどんなサービスなのかについて、番組のこと、料金のこと、視聴方法のことで勘違いしやすい点を中心に、紹介してきました。
基礎知識が分かったところで、あとは、実際にあなたのスマホやパソコン、テレビで、試しに利用してみるのがおすすめです。
でも、NHKオンデマンドには、他の動画配信サービスのように、無料期間や無料お試し的なしくみがありません。
初めてでも容赦なく?料金が発生します。
ただ、「U-NEXT(ユーネクスト)」には、NHKオンデマンドを初回限定で、実質的に無料で最長1ヶ月間利用できる方法があります。
ちなみに、U-NEXTとは、見放題動画数が国内最多の大手インターネット動画配信サービスです。もちろん、テレビ視聴にも対応しています。
NHKオンデマンドを無料で試せる唯一のチャンスです。まだ、利用したことがないのでしたら、ぜひ活用してみて。
NHKオンデマンドを無料体験したいあなたは
コメント
非常によくわかりました。 おしんを見たいのですがなぜUNEXTが出てくるのか不思議でした。