最近、読みたい本はいろいろあるのに、時間が取れなかったり、目や体が疲れたりで、思うように読書できないので、「オーディオブック」を検討中。実際にどんなものなのか、しくみや使い方、感想を知りたい!
こんなお悩みや疑問を解決します。
- オーディオブックとは? 2大「本屋」とその比較
- オーディオブックのメリットとデメリット【感想を交えて】
- オーディオブックにありがちな疑問と答え【使い方・退会(解約)・返品など】
- オーディオブックを始める手順【無料お試し方法】
オーディオブックとは、本の内容が朗読された音声の商品のことです。「耳で聴く本」というとイメージしやすいかもしれません。
やはり紙の本や電子書籍とは、使い勝手が違いますので、人によって多少、向き不向きがあります。
でも、読書したいけど、読書しないといけないけど、忙しくて時間ない!というあなたでも、読書の機会がもてるメリットがあります。
僕もそうでした。
オーディオブックを使い始めて3年目。オーディオブックを取り入れて、月に最低1~2冊のペースで「読書」できるようになりました。
今ではすっかり生活の一部分です。
そこで、オーディオブックが実際にどんなものなのか、使い勝手やメリットとデメリット、買い方や始め方を、利用者目線ならではの体験談や感想で補いながら紹介したいと思います。
オーディオブックは読書が苦手な人にも向いています。同じ本でも読むのと聴くのとでは違います。無料で試せますよ。
オーディオブックとは?不便もあるけど…案外おすすめ
オーディオブックとは?「耳で聴く本」です!
「オーディオブック」は、本1冊の内容をまるごと、プロのナレーターや声優、俳優による朗読で聴ける商品(サービス)です。
「聴く本」「音声ブック」「ボイスブック」と呼ばれたりもします。
インターネットで買って、自分のパソコンやスマホ、タブレット端末にダウンロードして利用します。
どんなものが聴けるかというと、意外に種類が豊富です。
オーディオブック化されている作品は、紙の本のごく一部ですが、小説、ビジネス、自己啓発、趣味・教養、児童書、洋書など幅広いジャンルの本がそろっています。
なかには、ベストセラー本や話題の本、評判の良い本もあります。
ちなみに、オーディオブックの利用者はここ数年、急増している模様です(「オーディオブック白書2019」より)。
これは、多くの人がオーディオブックの良さやメリットを感じて、評判が評判を呼んでいるのだと思います。
実際にオーディオブックを使っていると、不便に感じる点や気になる点はあります。でも、読書の機会が増えるなど、メリットは魅力です。
ただ、人によって向き不向きが出ます。慣れも必要です。これは実際に使ってみないと分かりません。後で触れますが、オーディオブックは無料で試せますので、確認してみてください。
ちなみに、僕がオーディオブックを知ったきっかけは、めちゃくちゃ忙しくて、読書どころではなかった時期に、入院中の友人が「意外にええよ」と教えてくれたことです。
それで、試したところ、ホンマに「意外と良かった」(笑)。それから、今にいたっています。
オーディオブックはどこで売ってる?【無料で試せる専門店を比較】
- オーディオブックを買いたい。
- どんな作品があるのかみてみたい。
- 試しにちょっと聴いてみたい。
となったら、向かうはインターネット上にある専門の「本屋」さんへアクセス。
なかでも、利用しやすいのは下記の2店。品ぞろえが多くて、どちらも聞き放題プランを無料でお試しできるのでおすすめです。
それぞれの店には特徴があります。
品ぞろえやサービス内容、値段が違いますので、読みたい本や予算に合わせて、使い分けるといいです。
「オーディブル」と「audiobook.jp」は、どちらも聴き放題プランが無料で試せます。オーディオブックにちょっとでも興味があったら、体験をおすすめします。お金はかかりません。
「オーディブル」と「audiobook.jp」の比較
オーディブル(Audible) | audiobook.jp |
アマゾン |
株式会社オトバンク |
会員登録・退会 | |
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単品での都度購入 | |
できます | できます |
月額定額制のプラン | |
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無料お試し | |
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支払い方法 | |
クレジットカード払いのみ | クレジットカードのほか、携帯電話会社払い(キャリア決済)ができます。 |
問い合わせ方法 | |
電話・メール | メールのみ |
特徴 | |
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購入や無料お試しの申し込み |
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オーディブル公式 | audiobook.jp公式 |
オーディオブックのメリットとデメリット【感想を交えて考察】
続いて、オーディオブックのメリットとデメリットを、僕が実際に使っているなかで感じた点を、まとめました。
メリット(効果)
- 読書の機会が増えます。
- 読むより聴く方が合うことも。
- 読書嫌いでも話題の本が読めます。
- 目や体が疲れません。
デメリット(不便な点、気になる点)
- 自分のペースで読書がやりにくいです。
- 朗読者との「相性」があります。
- 文字情報や図表はありません。書き言葉で聴きずらい面も。
- 値段が高めです。
オーディオブックのメリット(効果)
メリット1:読書の機会が増えます。
オーディオブックは耳で聴くだけです。
ページをめくる必要もないので、普通なら本を開けない場面でも、”読書”できます。
例えば、満員電車で立っている最中や車の運転中、散歩中、ランニング中、家事や料理の最中、入浴中などなど。
それから、予定と予定の間にできる、移動時間や待ち時間などちょっとした空き時間「スキマ時間」にも、読書しやすくなります。
こうしたことから、オーディオブックは、紙の本や電子書籍よりも読書する機会を増やせます。
オーディオブックの利用場面(僕の場合)
- 通勤や外回りなどの移動中
- 車の運転中
- 散歩やランニング中
- 料理やアイロンがけ、雑巾がけなど家事をしながら
- 休憩時間や待ち時間など予定の合間「スキマ時間」
- 寝る前(布団に入ってから)
メリット2:読むより聴く方が合うことも
活字では理解できなかった本や、途中で挫折した本を、あらためてオーディオブックで聴くと、すんなりと「完読」できることがあります。
オーディオブックであらためて実感したのですが、同じ内容でも、文字で読むのと朗読を聴くのとでは、感じ方や頭への入り方が、思う以上に違うんです。
個人的には、自己啓発系の本は、語りかける文体が多いので、読むより聴いた方が分かりやすいと感じています。
小説でも、例えば、真藤順丈さんの「宝島」という直木賞作品があるのですが、題材が重苦しくて、活字ではなかなかページが進みませんでした。
でも、オーディオブックで聴くと、朗読の上手さもあって、ラジオドラマのように楽しみながら聞き終えられました。
このように、読んでみたけど無理だったという本は、聴いてみることをおすすめします。読んでダメなら聴いてみな!です。
メリット3:読書が苦手でも話題の本が読めます。
ドラマや映画の原作本や、テレビやネットで話題になっている本を読んでみたいけど、読書が苦手で…。
こんな人にも、オーディオブックはおすすめです。
びっしり詰まった活字が苦痛だとか、読むのが遅いとか、全く関係ありません。なんせ、耳で聴くだけです。
僕のいとこはドラマ好きだけど読書が大嫌い。それが今では、オーディオブックで「陸王」や「下町ロケット」「空飛ぶタイヤ」といった原作を聴きまくっています。
読むのが遅いというコンプレックスも関係ありません。
このように、オーディオブックは、読書が苦手、嫌いな人には、とっつきやすい「読書」のかたちです。
メリット4:目や身体が疲れません。
オーディオブックは、なんせ楽ちんです。
目や体が疲れません。身体にやさしい読書スタイルです。僕がオーディオブックで気に入っている点です。
まず、目がめっちゃ楽。目を使わないの疲れません。明かりや眼鏡は必要ないですし、視力が悪くても大丈夫です。
僕は日によって、目が半端なくショボショボします。
あと乱視や老眼、緑内障の気も。時々読書しづらい時もあるのですが、オーディオブックではお構いなしです。耳さえしっかりしていれば「読書」できます。
そして、身体も楽です。本やスマホを手にもつ必要がないので、どんな体勢(姿勢)でも「読書」できます。
僕なんかは、例えば寝床で読むとき、本を持つ腕がだるくなったり、首が痛くなったりするので、身体を仰向け、うつ伏せ、横向きと、ころころと動かしています。これが意外にしんどい。オーディオブックだと、一番楽な体勢でずっと聴けます。
あと、重宝したのは寒い冬の夜。布団にくるまったまま、ページをめくる必要もなく、手や首元、肩を冷やすことなく、ひたすら聴くだけで、ぬくぬくと「読書」できるのは、オーディオブックならではです。
ちなみに、聴きながら寝入っても大丈夫なように、タイマー機能が用意されています。
オーディオブックのデメリット
デメリット1:自分のペースの自由自在な読書はできません。
紙の本や電子書籍は、自分のペースで読めます。
読んでいる最中に前に戻ったり、先に飛んだり、あるいは、ざっくと要点だけ読み飛ばしたり(斜め読み/流し読み)など自由自在。
しかし、オーディオブックでは勝手が違います。
CDやDVDみたいに、早戻しや早送り、チャプター移動、朗読速度の調節、あとブックマーク(気になる部分に印をつける)といった機能はありますが、本と全く同じようにはいきません。
特に「戻って確認」と「斜め読み/流し読み」にはマジで弱い。
例えば、小説の登場人物で、これ誰やったけ?となった場合、本ならページを戻りつつ文字を追って確認できます。
でも、オーディオブックでは、適当なところに戻っては聴きなおすということ繰り返さないといけません。これはめちゃくちゃ面倒です。
また、速く読み終えたいからと言って、朗読の速度を上げると、聞き取りにくくなります。
要点だけ大まかに押さえておこうと思っても、結局はほとんど全部を聴かないとだめです。
全部聞くとなれば、多くの一般書や小説で1冊5時間以上かかります。なかには10時間を超えるものも。
このように、オーディオブックでは、紙の本や電子書籍のように自分のペース、やり方の読書ができませんので、心づもりが必要です。
デメリット2:朗読者(ナレーター)との「相性」があります。
本を評価する際は、内容はもちろんですが、文体とか文字の使い方、紙面のレイアウトなど「読みやすさ」の部分も大事です。
オーディオブックでは、「聴きやすさ」になります。これには、朗読する人(ナレーター)に大きくかかっています。
どのナレーターもプロだけあって、朗読の技術はさすがです。
聞き手の思考に邪魔ならないような、抑揚や感情などは最小限に抑えて、よどみなく流れていく感じ。それも長時間ずっと続きます。
かといって、AIが話しているような不自然さは全くありません。
しかし、ナレーターによっては、声の質や間の取り方、読み方、雰囲気などが、漠然とですが、自分に合わないということがあります。
歌で曲はいいのに、歌手の声、歌い方が嫌!みたいな感覚です。
つまり、自分との「相性」。
聴きたい作品のナレーターが、自分に合わなかったら、どうしようもありません。我慢して聞いてもストレスがたまります。
僕はこれまで1回だだけ、女性の朗読で合わなくて、どうしても無理だった経験があります。本の内容は良かったので、すごく残念でした。
このように、オーディオブックは良くも悪くもナレーターによる部分が大きいです。
ただ、第一印象が悪くても、聴き進めていくうちに慣れたり、しっくりしてくることもあります。長編の場合は、複数のナレーターが交代で担当している作品もあります。
デメリット3:文字情報や図表がありません。書き言葉で聴きずらい面も。
そもそも、本は他人に読んで聴かせる前提では書かれていません。文章は書き言葉で書かれています。
このため、オーディオブックには聴きづらく感じたり、本よりも不便や不利な面があります。
例えば、オーディオブックを聴いていると時々、耳慣れない言葉が出てきて「ん?」となることがあります。
最近では「○○は~と言ってシュコウした」という一節がありました。
「シュコウ??」
あとで調べるとは「首肯」と書いて「納得してうなずくこと」。漢字をみたら、意味は推測できます。
このように、読み方が分からない、普段は使わない単語があっても、文字を見れば意味はなんとなくでも分かることは多いです。
あと、難しい専門用語や人名、地名なんかも、文字列でイメージ的にとらえていることがあります。
このように、通常の読書では案外、文字からの情報に頼っています。でも、オーディオブックはこれが全くありません。本より頭を使うことが増えます。
それから、本によっては、本文を補うために図や表、写真が載せてありますが、オーディオブックでは省略されています。
このため、内容を理解するには不便なこともあります(図表をPDFで別に用意されている本も一部あります)。
また、文字がないことで不便なのが語学関係です。
語学のオーディオブックもいろいろあります。例えば「キクタン」など。
やはりテキストや教科書は付いていません。
ネイティブの発音が聴けていいのですが、あくまで音声だけなので、初級者など文字を見ながら勉強したい人には不便です。
オーディオブックにありがちな疑問に答えます。【買い方・使い方】
オーディオブックを始めるにあたって、ありがちな疑問や不安について回答します。実際に僕が抱いていた事柄です。
その1:本は付いている?
繰り返しになりますが、オーディオブックは正真正銘、音声だけです。
値段は本並み、あるいはそれ以上しますが、朗読の元になっている本や文字情報は付いていません。
※一部、図表などの補足資料が付いているものもあります(PDF形式)。
その2:どうやって買う?1冊ずつでも買える?【買い方】
オーディオブックは、「オーディブル(Audible)」や「audiobook.jp」のインターネットサイトで買えます。
本の通販と同じで、欲しいものだけを1冊から買えます。ただ、単品で買うと値段は基本的に定価です。
販売の方式は、ダウンロードだけです。CDやSDカード、テープなど記録媒体の形では売っていません。
オーディオブックは、いきなり買うよりも、まず聴き放題プランでいろいろ聴いて、自分の手元に置いておきたい作品だけ買うようにした方がいいです。失敗を防げます。
その3:どうやって聴く?オフラインでも大丈夫?【聴き方】
オーディオブックを買うと、専用のアプリを使って、自分のパソコンやスマホ・タブレット端末に取り込みます(ダウンロード)。
聴くときは、専用アプリを操作すると音声が流れます。音楽を聴くのと一緒です。
一度、スマホなどにダウンロードしておくと、その後は、インターネットにつながっていなくても(オフラインで)で利用できます。電波状況や通信量も気にする必要はありません。
※アマゾン「オーディブル(Audible)」は、パソコンのブラウザでも聴けます。
※「オーディブル(Audible)」は「kindle」では利用できません。「アレクサ」はOK。
その4:ウォークマンやiPodで聴ける?CDに落とせる?
オーディオブックをウォークマンやiPodといったMP3対応の端末で聴きたいかもしれません。
この場合、「audiobook.jp」で買ったオーディオブックなら可能です。ただし、直接ダウンロードはできません。パソコンやスマホ、タブレットに一旦ダウンロードして、ウォークマンやiPodなどに転送します。
ダウロードしたもの(音声ファイル)をCDに書き込めば、CDで聴くこともできます。
なお、アマゾン「オーディブル」で買ったオーディオブックは、MP3端末やCDで聴くことはできません。
その5:複数の端末で聴ける?
「オーディブル」、「audiobook.jp」ともに、複数の端末からでもログインすることで聴くことができます。同時にログインも可能で、家族で使う場合などは便利。
台数の制限は、OSや端末の種類の組み合わせ方次第で、「オーディブル」は最大9台、「audiobook.jp」最大4台となっています。
その7:クレジットカード以外で支払える?
アマゾンの「オーディブル」はクレジットカードしか使えません。
「audiobook.jp」の方は、auかんたん決済(単品購入のみ)、ドコモケータイ払い、ソフトバンクまとめて支払い・ワイモバイルまとめて支払い、iOS アプリ内課金に対応しています。
その8:退会・解約方法は?オーディオブックはどうなる?
「オーディブル」、「audiobook.jp」の月額プラン退会・解約は、月単位でできます。最低利用期間など縛りはありません。
手続きは、それぞれの公式サイトで行えます。
専用アプリを削除(アンインストール)しただけでは、退会にはなりませんので、注意が必要です。
聴き放題プランで、お気に入り登録したり、スマホにダウンロードした作品は、退会・解約後は聴けなくなります。
購入したものについては、引き続き聴くことができます(再ダウンロードはできないので、消去しないように注意してください)。
退会した後、オーディオブックはどうなるのか?気になるところですが、そのまま聴けます。買ったものはあなたの持ち物です。
オーディオブックを始める3つの手順【無料お試しから】
最後に、オーディオブックを始める手順を紹介します。といっても、めっちゃ簡単です。たったこれだけです。
- 手順1:会員登録する。
- 手順2:好きなオーディオブックを選ぶ。
- 手順3:パソコンやスマホにダウンロードする。好きなときに聴く。
「オーディブル」でも「audiobook.jp」でも、初めて利用する場合は、いきなり買うのではなく、「無料お試し」がおすすめです。
例えば、
- 購入、ダウンロード、再生など操作や使い勝手、商品の品質はどうか。
- あなたのパソコンやスマホで問題なく使えるか。
- あなたの性格や生活パターンに合うか。
こうしたことは、自分で実際に使ってみないと分かりません。もし、不都合があったり、期待外れだったりすると、めちゃくちゃもったいないです。
「無料お試し」は、初めての人限定の特典です。利用しない手はありません。
ただ、「無料お試し」には1つだけ注意点があります。
無料お試しで解約したいときは、期間中に手続きする必要があることです。手続きしなければ、期間終了後、自動的に有料になります。
解約の手続きは簡単です。オーディオブックを試してみて、合わないようでしたら、期間中に忘れず解約手続きしてください。
「オーディブル」と「audiobook.jp」の無料お試し内容
アマゾン・オーディブル 【月額会員】 |
audiobook.jp 【定額聴き放題プラン】 |
申し込み日から30日間 | 申し込み日から14日間 |
通常の月額利用料金 |
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1,500円 | 1,330円 |
特典 |
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「オーディブル」と「audiobook.jp」の「無料お試し」を利用すると、オーディオブックを約1カ月半、タダで楽しめます。
せっかくなので、それぞれ1回ずつ体験してみてください。
まとめ
紙の本には紙の本の良さが、電子書籍には電子書籍の良さがあります。オーディオブックには、オーディオブックならではの良さがあります。
特に、読書の機会がなかなか取れないという人には、メリット(効果)が大きいと思います。
果たして、そうなのかどうかは、せっかく無料お試しのしくみがありますので、ぜひ体験してみてください。
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