NHKの見たい番組を見逃してしまった。「NHKプラス」で配信中という案内が出ているけど、それって何?どうやって見られる?料金や受信料はいくら必要?
こんな疑問にお答えします。
- 「NHKプラス」とは、どんなものなのか。そのサービスの内容や料金、利用方法(始め方)を紹介します。
NHKの見たいテレビ番組をリアルタイムで見られないときや、見逃してしまったときには、「NHKプラス」という見る手段があります。
最近は、その名前がテレビ画面やNHKの番組案内などでよく出ています。
この「NHKプラス」とは、地上波番組がインターネットを通して、あなたのスマホやタブレット、パソコンで見られるというサービスです。NHKが運営しています。
「NHKプラス」は、あったらあったで、けっこう便利です。
番組を見逃した時は、重宝するのはもちろんですが、生活が放送時間のしばりから解放されて、時間が有効に使えるようになります。
ここでは「NHKプラス」が一体どんなサービスなのかを紹介します。気になる料金や受信料のこと、利用方法についてもまとめました。
この記事で、「NHKプラス」について、ひと通り知ることができます。
※この記事は2023年(令和5年)10月現在の状況に基いています。細かい部分は変更されることがありますので、最新情報はNHKプラスの公式サイトなどで確認ください。
「NHKプラス」とは?何がどう見られる?(配信の内容)
見られるのは地上波放送の最新番組
「NHKプラス」でインターネット配信している番組はこちら。
- 総合テレビの最新番組
- Eテレ(教育)の最新番組
このように、配信番組は地上波のものだけで、衛星放送(BS)は入っていません。
そして、見られるのは、どちらも現在放送中、あるいは直近に放送されたものです。過去の番組は配信されていません。
ただし、全ての番組が配信されているわけではありません。
権利関係などの理由で、全体の8~9割ほどです。番組内の一部分だけが見られないということもあります。
配信は「同時」と「見逃し」の2通り
「NHKプラス」のインターネット配信には、【放送同時配信】【見逃し番組配信】という2通りあります。
- 【放送同時配信】
- 【見逃し番組配信】⇒番組の放送終了後から基本7日間、いつでも見られるサービスです。
お目当ての番組をリアルタイムで見たいけど、その場にテレビが無い場合は【放送同時配信】で見られます。
- 放送中の番組を同時に(リアルタイムで)見られるサービスです。
- 実際はテレビより30秒ぐらい遅れています。
- 番組の途中から見はじめても、最初から見られる「追いかけ再生」機能もあります。
放送を見逃してしまったときや、もう一回見返したいとき、あるいは録画に失敗したときは【見逃し番組配信】で。
- 放送が終わった番組が見られるサービスです。
- 配信は、番組の放送終了直後から始まります。
- 期間は基本7日間です。1週間後のその同じ終了時刻(168時間後)まで(例:11月1日8:15に終了番組は8日の8:15まで配信)。※例外もあります。
このように、「NHKプラス」があると番組の視聴チャンスがぐっと増えます。
「NHKプラス」は、テレビ放送を補うサービスという位置づけです。
字幕表示や二か国語放送にも対応、画質は標準
「NHKプラス」で配信されている番組は、字幕放送、2か国語放送、副音声に対応しています(一部を除く)。テレビとほとんど同じように使えます。
特に字幕放送は、イヤホンを着けなくても消音したまま番組を楽しめるので、移動中など外出先で重宝します。
また、「NHKプラス」で配信番組の画質は、最大960×540ドットの「標準画質(SD)」です。
実際は、その時々の回線速度や混雑具合などにも左右されます。この点は、他の動画配信サービスと同じです。
回線状況に応じて、画質は自動調整されますが、自身でも設定を1.5Mbps、768kbps、384kbps、192kbpsの4段階で切り替えできます。
「NHKプラス」の利用に必要なものは?
「NHKプラス」を利用するのに必要なものは、次の3点。
- インターネット環境
- 利用する端末(スマホ、タブレット、パソコン、テレビ)
- スマホ、タブレット、テレビで利用する場合は専用アプリ
これらが揃っていたら、自宅や外出先に関係なく、どこででも利用できます。
ただし、国内限定です。海外では使えません。
端末やOSの推奨環境は、公式サイトで最新情報を確認ください。スマホとタブレット、テレビでは、専用アプリを使って視聴します。
専用アプリは、アプリストアから無料でダウンロードできます。
端末(デバイス) | 「NHKプラス」利用手段 |
スマホ・タブレット | 専用アプリ(無料)限定。 |
パソコン | ブラウザ(Google Chrome、Safari、Microsoft Edgeなど)から公式サイトで。 ※インターネットエクスプローラー(IE)は使えません。 |
テレビ | Android TV OS (7.1以上) 、 Fire OS( 6、7)を搭載しているテレビ、外付け機器(Fire TV Stick、Chromecast with Google TV)。専用アプリ(無料)を通して利用できます。 |
「NHKプラス」をテレビで見る場合
「NHKプラス」の「見逃し番組配信」が、2022年(令和4年)4月からテレビでも利用できるようになりました。
ただし、全てのテレビで見られるわけではありません。次のものに限られます。
(1)インターネットに接続できるテレビで、以下のOSを搭載した機種
- Android OS 7.1以上
- Fire OS 6、または 7
NHKプラスのテレビ用アプリ(無料)を通して利用できます。なお、テレビアプリでは「放送同時配信」は見られません。
(2)「外付け端末」を取りつけられるHDMI端子にある機種
HDMI端子があるテレビでしたら、Amazon Fire TVや、Chromecastといった外付け端末を取り付けることで、NHKプラスの視聴ができます。
「NHKプラス」の料金は?受信料はどうなる?
NHKプラスの利用料金は無料
「NHKプラス」は無料で利用できます。
これは、先述のとおり「NHKプラス」はテレビ放送を補うサービスで、受信料で運営されているためです。
このため、利用料金はかかりませんが、地上分の受信料支払いが必要になります。
受信料の支払いが必要
くどいですが、「NHKプラス」を利用するには、受信料を支払わないといけません。
言い方をかえると、「NHKプラス」は、受信料を払っている人(受信契約者)が対象のサービスです。誰でも利用できるわけではないです。
利用登録(本登録)すると、NHKの方であなたの受信契約状況をチェックされます。
なお、必要な受信料は「地上契約」分です。
今現在、地上分の受信料を支払っているなら、金額の追加はなく、「NHKプラス」の利用登録するだけで利用できます。
受信料は世帯契約なので、1つの契約で「NHKプラス」を最大家族5人(端末5台)で同時に利用できるようになります。
「NHKプラス」利用に必要な受信料(現在払っていない場合)
2か月払い | 6か月前払い | 1年前払い | |
地上契約 | 2,200円 | 6,309円 | 12,276円 |
※NHKプラスの利用に必要な受信料は「地上契約」分だけです。
※受信料は2023年10月分から1割、値下げされました。
「NHKプラス」を利用するための手続きは?(始め方)
「NHKプラス」に会員登録
「NHKプラス」を利用するには、受信料の支払い状況に関係なく、誰でも最初に会員登録(利用申し込み)が必要です。
登録には、「仮登録」と「本登録」があります。
NHKプラスを利用するには、「本登録」しないといけません。
ただ、今すぐ見逃した番組を見たいとか、受信料を払いたくないという場合は、「仮登録」することで、1か月間の期限付きで、個人情報の入力なしに利用できます。
この場合は、番組の画面に、案内メッセージが断続的に表示される状態になります。
【放送同時配信】は、会員登録しなくてもは誰でもすぐに利用できます。ただし、画面上に案内メッセージが載った「見ずらい」状態です(下図)。
【見逃し番組配信】と「追いかけ再生」機能は、会員登録(仮登録・本登録)しないと利用できません。
実際の「NHKプラス」会員登録の流れ
パソコンやスマホから、「NHKプラス」公式サイトにアクセスして、会員登録(利用申し込み)をします。
その際にメールアドレスが必要です。
先に規約を確認して、メールアドレスを入力・確定すると、10分以内に折り返しNHKから「ご利用手続きメール」が届きます。
※以前、NHKプラスの「仮登録」に使ったことがあるメールアドレスは一定期間、受け付けてもらえません。
届いたNHKのメールから登録用のページに移動します(メールが届いてから24時間以内)。
ここで、ログインに必要な情報を、自分で設定します。
- NHKプラスID=メールアドレスと同じでもOK。
- パスワード
※メールアドレス、ID、パスワードは後から変更できます。
IDとパスワードを設定したら、「仮登録」するか、「本登録」するかを選びます。
【仮登録】の場合
「仮登録」に進むと、先に登録したメールアドレス、ID、パスワードが表示されています。
それらを確認して確定すると、「仮登録」は完了。折り返し「仮登録申込み受付のおしらせ」メールが届きます。
その後から1か月間、NHKプラスの「放送同時配信」「見逃し番組配信」とも利用できます。その間、番組の画面上には、案内メッセージが出たり消えたりします。
※仮登録すると「マイページ」に、「現在仮登録中です」という文字と、有効期限の案内が出ます。その期限までに「本登録」しなければ、IDとパスワードは無効となって、NHKプラスは利用できなくなります。
期限の10日前には、「本登録申込み手続きをお願いします」というメールが届きます。
最終的に「本登録」の手続きをしなかった場合は、「ID利用終了のお知らせ」メールが届き、NHKプラスが利用できなくなります。
【本登録】の場合
次の「放送受信契約情報」を入力します。手続きに受信契約書類などは不要です。
- 受信契約者の氏名
- 受信契約している住所
これを送信すると【本登録】は完了。折り返し「本登録申込み受け付けのお知らせ」が届きます。
この後から、設定した「ID」と「パスワード」でログインすると、NHKプラスの全てのサービスが利用できるようになります。
NHKで、あなたの受信契約が確認できると「本登録完了のお知らせ」メールが届きます。
そして、後日、契約住所に登録完了のお知らせハガキが届きます(うちの場合はちょうど1週間後でした)。
受信契約などに問題がなければ、ハガキを受け取った後、特にやることはありません。内容は、本当のNHKプラスに登録したことの確認だけです。
「NHKプラス」の解約
「NHKプラス」に本登録すると、利用期限はありません。でも、何かの理由で解約したいときは、いつでも、公式サイトの「マイページ」で簡単にできます。
NHKプラスの「解約」とは、ログイン用の「ID」を削除(利用終了)することです。
NHKプラスの「ID」を削除しても、NHK受信料の支払い(受信契約)は自動解除になりません。受信契約を解除する場合は、書類の記入・提出が必要です(詳しくはこちら)。
逆に、受信契約を解約すると、NHKプラスの「ID」は自動的に削除されて、NHKプラスは利用できなくなります。
【参考】過去のNHK番組を見るには?
「NHKプラス」で見られる番組は、総合テレビとEテレの最新のものです。放送から7日間経つと見られなくなります。
過去のNHK番組は、「NHKオンデマンド」というNHKが運営する別のインターネット配信サービスで配信しています。
NHKオンデマンドでは、衛星放送(BS)を含めた番組のなかから約10,000本が見られます。
この中には、最新番組も入っていて「見逃し配信」されています。
地上波の番組は「NHKプラス」とほぼ被りますが、配信期間が2週間以上と長めで、「NHKプラス」で見逃し配信が終了した8日目以降も見られます。
そして、「NHKオンデマンド」は有料です。利用料金が必要です。
「NHKプラス」と違って、運営に受信料が使われていないからです(独立採算)。このため、受信料を支払っているかどうかは関係なく利用できます。
初めての場合、最大1か月間、実質無料で試せます。
【参考】「NHKオンデマンド」とは?(内容、料金、視聴方法、無料お試し)
まとめ:「NHKプラス」とは?
「NHKプラス」の要点を、あらためてまとめました。
- NHKが運営する総合テレビとEテレの最新番組がインターネットで見られるサービスです。ただし、全ての番組ではありません。
- テレビ放送の「放送同時配信」と放送後7日間の「見逃し番組配信」が利用できます。
- スマホ、タブレット、パソコン、対応テレビで利用できます。
- 利用は無料ですが、NHK受信料の支払いが必要です(今払っていたらOK)。
- 利用するには、最初に会員登録します。
- 最大家族5人(機器5台)で同時に利用できます。
普通、テレビ番組を見るには、その放送時間に自分が合わせて、テレビの前に座っていないといけないですが、NHKの番組に関しては「NHKプラス」があると、自分の都合で好きな時に好きな場所で見られるようになります。
実際に使って見ると、外出先での移動中などちょっとした空き時間に、見たい番組が見られるのは、なかなか便利。
特に、普段、外で忙しく働いている人にとって、息抜きや情報収集の強い味方になると思います。
今現在、家で受信料を払っているなら「NHKプラス」は使わないともったいない!「NHKプラス」も受信料に含まれています!利用登録するだけなので、家族で活用しましょう。
「NHKプラス」の利用登録、最新情報の確認は、公式サイトへアクセスください。
コメント