毎月のスマホ代を節約したくて、楽天モバイルへの乗り換えも選択肢として検討しているが、実際のところの注意点やデメリット、そしてメリットを知りたい。
こんなお悩みにお答えします。
- 楽天モバイルのメリットとデメリットを契約者視点、利用経験にもとづいて紹介します。
僕の周りでは、物価高のせいか、携帯電話の乗り換えや見直しがちょっとしたトレンドになっています。
僕が、珍しく?楽天モバイルを使っているため、いつになくいろいろ聞かれます。
そこで、楽天モバイルんのデメリットとメリットについて、加入4年目の僕が、実際に使って感じていることをまとめてみました。
結論としては、普段のスマホの利用がそんなに多くない人、最低限で済ませている人、いわゆる「ライトユーザー、カジュアルユーザー」や、料金重視でとにかくスマホ代を安くしたい人にとって、楽天モバイルは、デメリット以上のメリットがあるといえますよ。
この記事を読むと、楽天モバイルのデメリットとメリットが、ざっくりと分かります。スマホの乗り換え先選びのお役に立つと思います。
楽天モバイルは、NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクに続く、自前の回線をもつ第4の携帯電話会社です。
料金プランが1つだけとシンプルで、月々は最大で税込み3,238円(ギガ無制限)。3GBまでで収めれば、税込み1,078円と格安なのが大きな特徴です。
※この記事は2023年5月現在の状況、情報に基づいています。
楽天モバイルの実感しているデメリット3点
世の中に100%満足できる携帯電話会社は、たぶん無いです。
どこにでも不満点やデメリットが必ずあって、どれだけガマン(許容)できるかだと思います。
楽天モバイルも例外ではなく、有名会社だけに、インターネットでは特にマイナスの口コミや評判が目立っています。
たしかに、乗り換え先選びには悪い面が気になります。
そこで、僕自身が楽天モバイルで実感した(している)デメリットを紹介します。
ちなみに、僕は兵庫県神戸市の都市部に住んでいます。楽天モバイルに乗り換えてから、現時点で4年目に突入しました。携帯歴は、ドコモ⇒au⇒モバイルONE(格安スマホ)⇒楽天モバイルです。
ビル内や地下は通信がつながりにくい!でも改善進行中
携帯電話会社の乗り換えで、一番心配や不安があるのは「つながり具合」だと思います。
今現在、楽天モバイルの通信エリアの人口カバー率は99.9%で、地図上では、山間部やよほどの過疎地でなければ、つながります。
ちなみに、僕が加入した当時は、たしか94%ほどだったので、一気に広がりました。
また、楽天の回線がない地区では、自動的にauを通してつながるようになっています。
このように楽天モバイルは、ほとんどの場所で、普通につながります。
加入当初は、特にビルの中でつながらないとかつながりにくいことが、ちょくちょくありました。でも2年前ぐらいから今のところ、生活圏や国内旅行先をふくめて、近所のスーパーの店内をのぞいて、つながらなくて困ることはなくなりました。
ただし、ビルやマンションなど建物内の奥や地下は、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクに比べて、つながらなかったり、つながりにくかったりすることが現実にあります。
これは、楽天モバイルが使用している電波と基地局の数が関係しています。
インターネット上では、あまり評判がよくないのも、多くはこの2つが原因です。
このため、まず楽天モバイルは電波の基地局を急ピッチで増やしています。
実際のところ、ちょくちょく設備を増設したというお知らせが届きます。
そして、電波の方は、2024年6月27日から、NTTドコモやKDDI、ソフトバンクと同じ「プラチナバンド」の導入が始まりました。
これで、建物の奥や地下のつながりにくさも改善されていきます。
プラチナバンドとは
プラチナバンドは、700~900MHzの周波数帯のことです。建物の周りを回ることができ、屋内や地下に比較的浸透しやすいという特性があります。
このため、建物による遮断が少なく、部屋の奥や路地、エレベーター内でもつながりやすくなります。
このように、楽天モバイルには、今は通信がつながりにくいという弱点がありますが、その解消に向けて動いていることは、実感できています。
当初、自宅マンションの寝室や近所のスーパーで、楽天モバイルがつながらず不便でした。でも基地局増設のおかげか、加入1年目ぐらいで寝室が、3カ月前からスーパーで、電波がつながるようになりました。
ちなみに、契約者は、「my楽天モバイル」というアプリから、つながり状況の調査を依頼したり改善を要望したりできるようにもなっています。
こうした要望に対応すると、このような案内が送られてきます。
サポート体制が大手会社より弱い!
契約者向けのサポート体制も、携帯電話会社選びには大事な注目点です。
まず、楽天モバイルは、大手のNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクと比べて店舗がかなり少ないです。
今、あなたや家族が、操作方法や契約内容、請求金額などを問い合わせに、店舗をよく利用しているようでしたら、不便になります。
問い合わせには、電話とチャット(自動対応、担当者対応)による窓口があります。
どちらも、年中無休ですが、とくに電話受付は9時~17時となっていて、大手会社に比べると短いです。日中働いている人は使いづらいと思います。
楽天モバイルに限りませんが、窓口は総じて混雑しています(受付時間が短いのでなおさら)。担当者の対応は、いまのところ経験した限りは可もなく不可もなくでした。
チャットの方は9時~23時の対応です。最初は自動応答で、それで解決しない場合は担当者に取り次ぐという流れです。自動応答のレベルもあって、いらつくことがあります。
このように、楽天モバイルのサポート体制は、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクより、まだまだという印象です。
それでも、格安スマホ会社になると無店舗やメール対応だけのところも多いので、まだマシといえます。
ただ、楽天モバイルに加入して、いったん開通したあとは、問い合わせが必要になる場面は、あまりありません。
料金プランが1つだけで、複雑な割引もないので、毎月の請求は「明朗会計」ですし、公式サイトのサポートページ「よくある問い合わせ」も当初より充実されてきていて、おおむね解決できるようになっています。
契約者の機種変更に優待キャンペーンがない!
楽天モバイル契約中にスマホの機種を変更する場合、楽天モバイルで購入しても、基本的に優待や特典などありません。
でも、楽天モバイルの公式サイトをみると、iPhoneをはじめスマホの大幅割引やポイント特別還元などの派手なキャンペーン広告が目に飛び込んできます。
それらは、新規のお客さん、とくに他社から乗り換えを呼び込むためのものです。
既存の契約者は、長期に使っていても、キャンペーン対象外。気持ちとしては複雑です。
ただ、このことは、楽天モバイルに限ったことでなく、ほとんどの携帯電話会社がそう。新規加入と同時ならスマホがお得に購入できます。
スマホを安く買うために、楽天モバイルから他社へ乗り換えすることをいつも検討中。逆に、あなたがスマホを買い替えるなら、電話会社も乗り換える大チャンスです。
楽天モバイルで実感のデメリット以上の4つのメリット
次に、楽天モバイルを使って実感しているメリットをまとめてみました。
僕が、今も契約を続けているということは、「メリット>デメリット」だから。今のところ、楽天モバイルをやめられない理由になっています。
料金が安い!シンプル!
楽天モバイルの一番のメリットは、やはり料金(=定価)の安さです。
楽天モバイルの毎月の料金は、1カ月間(1日~末日)に使った通信量(ギガ)によって、つぎの3段階で決まります。
使わなければ安くつきますし、めちゃくちゃ使いまくっても、月3,278円が最大です。
「楽天最強プラン」の料金
使用通信量 | 支払い金額(税込み) |
20GB超から無制限 | 3,278円 |
20GBまで | 2,178円 |
3GBまで | 1,078円 |
※実際の請求には、上記の料金に「ユニバーサルサービス料」と「電話リレーサービス料」が、数円加算されます。
とくに注目は、「月3GBまで」の1,078円です。スマホ代としては最安クラス。
スマホで、検索したり、地図を見たり、SNSを使ったり、メールやメッセージをやりとりしたり、ちょっと動画を楽しむくらいなら、3GBあればで十分こと足ります。
スマホをそんなに使わない人、ライトユーザーにおすすめです。
逆に、今時点の使用量(目安)をいつでもアプリで確認できますので、3GBを超えないように調整しながら使うということもできます。
僕の場合は、自宅のインターネットは固定回線、外では無料Wi-Fiを使っているので、スマホは毎月3GB以内、月々1,078円で収まっています。
ちなみに、楽天モバイルの料金プラン(個人向け)は、この「楽天最強プラン」1つだけです。
他社のように、契約直後の何カ月間だけではなく、ずっと続きます。
家族や親戚は、「最強家族プログラム」に登録すると、全員分の月額料金が110円(税込)割引になります。
事実婚の場合や同性パートナーでも対象です。また、同居していなくても構いません。
さらに22歳以下の人には、ポイント還元のかたちで、さらに実質割引があります。
このため、楽天モバイルは毎月の請求額が分かりやすいところも、良いところだと感じています。
『スマホ料金をチェックするだけで100ポイントプレゼント』キャンペーン中
電話の通話料が無料!
楽天モバイルは、電話の方もお得です。
スマホから電話をかけると、意外と(固定電話より)高くつきますが、楽天モバイルは通話料を無料にできます。
ちょっとしたことでも気軽に電話できるのはメリットです。
この楽天モバイルの無料通話には、「Rakuern Link(楽天リンク)」というアプリを使います。
それで電話をかけると、「0570」から始まる番号などを除くほとんどの国内通話は、基本的に無料になります。
通話時間にも制限はありません。「かけ放題」です。
国内の携帯電話番号あてのSMS(ショートメッセージ)の発信も無料です。
なお、「rakuern link」を使わずに、スマホで直接電話すると、通常の通話料が発生します(30秒あたり税込み22円)。
電話するのにアプリを使うときくと、面倒に思うかもしれません。
実際は、アプリを開くひと手間が増えるだけで、LINEやX(旧Twitter)、Instagramなどを使うのと同じです。
ただ「rakuern link」は、インターネットを介する電話なので、音質は通常の電話に比べると、よくはありません。
場所やタイミングによっては、声が途切れたり、雑音が入っりすることもあります。
でも「無料」であることを考えると、許容範囲だと思っています。
楽天モバイルの通話無料は、実は僕が楽天モバイルを続けている一番の理由です。
楽天市場でポイント還元が最低5倍に!
あなたがよく楽天市場を利用するようでしたら、楽天モバイルならではのメリットがあります。
それは、楽天モバイル契約者が楽天市場で買い物した際、いつでも還元ポイントが4倍増量。通常の1倍とあわせて5倍のポイントが付きます。
100円で5円分のポイント還元なので、けっこうな高率です。
お買い物マラソンなどキャンペーン時や、楽天カードや楽天銀行などとからめて使うと、還元率はもっとUPします。
楽天モバイルの料金支払いに、貯めた楽天ポイント(1ポイント=1円)を使うことができます。
そして、その支払いに対してもポイントが付きます(100円につき1ポイント)。
NBAやパリーグ試合のライブ配信が無料
楽天モバイルでは、契約者向けに、つぎの動画や音楽など配信サービスで優待特典が用意されていす。
興味のある人にだけのメリットですが、この中に、利用したいものがあればラッキーです。
各サービスの内容は、公式サイトなどで確認してみてください。
- 「NBA Rakuten」(動画)視聴無料
- 「Rakuten パ・リーグSpecial」(動画)視聴無料
- 「楽天マガジン」(雑誌)初回90日間無料、以降は月額料金3割引
- 「楽天ミュージック」(音楽)毎月5時間聴き放題
- 「プレイリーキッズ」(幼児向け動画)初回2か月間610ポイント進呈、以降は毎月300ポイント進呈
- 「アジアドラマ プレミアムチャンネル」(動画)初回2か月無料、以降は月額料金2割引
- 「声優チャンネル」(動画)初回3ヶ月無料、以降は月額料金2割引
- 「Vシネマ マンスリーパック」(動画)初回3ヶ月無料、以降は月額料金2割引
- 「YouTube Premium 」(動画)初回3ヶ月無料
なかでも、「NBA Rakuten」は、めっちゃお値打ちです。
これは、アメリカ・プロバスケットボール「NBA」の試合をライブ配信で見られる動画サービスです。
通常は毎月4,500円のサービスが無料なので、ファンやバスケ好きにはおすすめです。
特典の内容は変更になるかもしれないので、念のため、契約前に最新情報を確認ください。
まとめ:楽天モバイルのデメリットとメリット
以上、楽天モバイル利用4年目の僕が感じていたデメリットとメリットを、ざっくりとまとめました。
携帯電話会社選びで、何に重きを置くかで、判断は変わりますが、それが「料金」「安さ」でしたら、楽天モバイルはおすすめです。
あなたが、普段スマホをそんなに使わない「ライトユーザー」なら、とくに。
確かに、NTTドコモ、au、ソフトバンクに比べると、品質面では、特に建物内や地下で、つながらない、つながりいにくいといった弱点があります。
でも、安い料金を考えると、許容できる範囲だと思って、僕は契約を続けています。
それに、この4年間で品質の改善を経験しています。
さらに、今年2024年からは、楽天モバイルにもNTTドコモ、au、ソフトバンクと同じ「プラチナバンド」の周波数が割り当てられます。
このことによって、楽天モバイルは、今後この3社並みの品質を提供しなければならなくなるので、品質改善がすすむはずですし。
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