帰省先の実家にはインターネットの環境がなくて不便。数日間だけのことなので、スマホのプランを変更するのも面倒。何かいい方法はないかな。
こんなお悩みにお答えします。
- 国内向け「レンタルWi-Fi」の短期プランのしくみや利用方法と、初めて使った実際と感想をまとめました。
帰省した実家で、動画配信をみたり、ゲームをしたり、あるいはリモートで仕事をしたいのに、インターネットやWi-Fiの環境がないという人は、多いのではないでしょうか。
僕のところもそうです。帰るたびに不便を感じていました。
もっともスマホがありますが、パソコンやテレビ、ゲーム機をインターネットにつなげたいときや、家族など複数人で共用したいときは面倒です。
そこで、今回、はじめて「レンタルWi-Fi」というものを、短期間の日割り料金で利用してみました。
期待通りの便利なサービスで、普段と同じようにインターネットを使えました。でも、気になった点も。
ここでは「レンタルWi-Fi」がどんなサービスなのか、初めて利用を検討しているあなたに、その内容、メリット・デメリット、利用方法、使い勝手を、実際に使った感想で補いながら紹介します。
この記事で、国内で短期間の利用ができる「レンタルWi-Fi」について、ひと通り知ることができます。1週間程度だけ、インターネットの環境が必要になったときの参考になると思います。
後述していますが、今回、僕が人生で初めて利用したレンタルWi-Fiは「縛りなしWi-Fi」の短期レンタルプランです。
※この記事の内容は、2023年(令和5年)1月現在の状況に基づいています。最新情報は各公式サイトなどで確認ください。
レンタルWi-Fiとは?どんなしくみ?
「レンタルWi-Fi」で、いったい何をレンタルするのかというと、それは「モバイルWi-Fiルータ」という機器(上図)です。
これは、Wi-Fi機能があるスマホ、パソコン、タブレット、ゲーム機などの端末を、インターネットに接続する働きをします。
大きさや重さはスマホぐらいなので、持ち歩くことで、いつでもどこでもインターネットを利用できるようになります。
その利用も、1人(1台)だけでなく、複数人(複数台)でも可能です。
日本国内でレンタルWi-Fiを使った場合、ほとんどがドコモ、au、ソフトバンクの携帯電話回線(LTE)を通して、インターネットに接続します。
このため、それぞれの携帯電話の圏内なら、レンタルWi-Fiが使えます。山間部や離島で使う場合は確認してください。
そして、どこの携帯電話回線を使うかは、レンタルする「モバイルWi-Fiルータ」の機種で決まります。
機種によっては、その時々の最適な回線に自動接続するものもあります(クラウド式)。
短期日割りレンタルWi-Fiが便利な場面
最近は、スーパーやコンビニ、飲食店、ホテル、公共施設、高速バス車内などで無料のWi-Fiが用意されているところが増えてきました。
でも、社会全体としては、普及はまだまだです。
それに、無料Wi-Fiは、速度が遅かったり、接続が途切れたり、広告が出たりしてストレスを感じることがありますし、セキュリティー面も、ちょっと不安。
この点、レンタルWi-Fiは、有料だけにインターネットを快適に安心して使えます。
そして、レンタルだけに、必要な時だけ使えるのが魅力です。
例えば、こんな場面に便利。
- インターネット環境がない場所で滞在する際に!
- 日本のスマホを持たない海外からの一時帰国者や外国人旅行者に。
- 入院中のインターネット利用に(病院に要確認)。
- 引っ越しにともなうインターネット回線開通までの「つなぎ」に。
- モバイルWi-Fiルータ購入前に機種の比較検討に。
先に触れましたが、僕が今回初めてレンタルWi-Fiを利用したのは、年末年始に帰省する実家にインターネット環境がないことがきっかけです。
実家滞在中に、仕事の資料作成と両親のスマホのデータ移行作業をやらないといけなく、また、見たい動画配信や遊びたいゲームもありました。
これらを実行するには、スマホでは心もとなかったからです。
こんな感じで、一時的にインターネットの環境が欲しいときに、レンタルWi-Fiが活躍します。実際、役立ちました。
モバイルWi-Fiルータとあわせて、FireTVやChromecast(クロームキャスト)を持参すれば、帰省先や旅行先のテレビでも、自宅と同じように、インターネットの動画配信を楽しめます。
※テレビはHDMI端子があるもの限定。
短期日割りレンタルWi-Fiの基本的な利用の流れ
【1】レンタルWi-Fiの業者とプランを選びます。
「レンタルWi-Fi」を、インターネットで検索すると山ほど業者が出てきます。
「レンタルWi-Fi」には、海外用専門のところや、1ヶ月単位でのレンタルしか提供していないところがありますので、国内用で短期間の日割りプランをやっている業者をピックアップします。
国内向けの日割りレンタルは、意外と少ないです。
そして、次の点をチェックします。
- 料金プランと金額、支払方法
- Wi-Fiルータの受け取りと返却方法、送料
- 利用できる地域
- 在庫状況(使いたい期間にレンタルできる?)
- サポート体制(特に電話窓口の受付時間)
レンタルWi-Fiの料金プランは、基本的に1日に使える最大の通信容量(ギガ)と、モバイルWi-Fiルータの機種で設定されています。
ルータは機種によって、接続する携帯電話の回線や通信速度(5G対応)が違います。
レンタルWi-Fiで、どれくらいインターネットを使うかを考えて、プランと期間を決めます。
料金は、1日あたりの金額となっていて、レンタルする日数分が発生します。
これとは別に、モバイルWi-Fiルータの送料(発送、返却)がかかるので注意。
短期プランの場合、調べた範囲では、1日10GBで500円前後が相場です。
広告で極端に安い値段をうたっているところは、割引込みの1ヶ月料金や月額プランの日割り額だったりしますので、よくよく確認が必要です。
この費用で、手っ取り早く、インターネット環境が無いところで使えるようになるというのは、確かに便利です。
それに、モバイルWi-Fiルータを買おうとすると、本体だけで1~2万円するので、レンタルはお手頃だといえます。
ただ、費用では、ルータの送料が別にかかるので、1日だけ、数日だけの利用だと効率が悪いです。逆に、期間が長くなっても、全体の料金がふくらみます。
1週間程度がちょうどいいかなと思います。
ほとんどの業者では、公式サイトで料金ミュレーション(見積り)と在庫照会が簡単にできるようになっています。数社を比較してみることをおすすめします。
利用期間によっては、日割りの短期プランではなく、月額制(月極め)のプランの方が安くつくかもしれません。
【2】レンタルWi-Fiを申し込みます。
レンタルWi-Fiの業者と料金プランを決めて、在庫を確認したら、申し込みます。
短期プランの場合、利用したい日の2、3日前まで受付しているところが多いです。
申し込みの手続きは、インターネットで完結します。本人確認書類の確認もなく、5分もかかりません。
【3】モバイルWi-Fiルータが届きます。
申し込み後、利用開始日までにモバイルWi-Fiルータが自宅に送られてきます。
業者によっては、届け先に自宅以外、例えば、職場や宿泊ホテル、コンビニを指定できます。主要な空港で受け取りが可能なところもあります。
【4】モバイルWi-Fiルーターの利用を開始します。
届いたモバイルWi-Fiルータを充電しておいて、利用開始日になったら電源を入れます。
スマホやパソコン側では、Wi-Fiを受信できるようして、一覧の中からレンタルしたルータの名前を選択します。
そして、ルータのパスワードを入力します。これだけですぐにインターネットに接続します。
パスワードを入力するのは、機器ごとに初めの1回だけです。
以降は、必要な時にルータの電源を入れて、普段通りにスマホやパソコンでインターネットにつなぐだけ。自動的に接続します。
使った通信容量(ギガ)は、リアルタイムで確認できます。
思っていたより簡単すぎて、拍子抜けしました。
【5】モバイルWi-Fiルータを返却します。
レンタル期間が終了したら、モバイルWi-Fiルータを指定の方法で、返送(返却)します。これで利用終了です。
使って分かったレンタルWi-Fiの盲点=ルータの「充電」!
レンタルWi-Fiを利用してみて、通信容量(ギガ)や速度で困ることはありませんでした。
ただ、不満と言うか、実際に利用するまで盲点だったのは、モバイルWi-Fiルータの「充電」です。
モバイルWi-Fiルータは、スマホと同じで、充電してから使うのですが、今回、その減り方が速くて戸惑いました。
朝起きて満タン状態しておいて、午前中で普通に断続的にインターネットを使っただけで、4分の1~3分の1ぐらい消費していました。
利用状況にもよりますが、朝の充電で晩までもちません。充電切れを防ぐためにも、日中に2、3回は補充が必要でした。
レンタルのルータは、「使いまわし」なので、たまたま巡りあわせが悪かったのかもしれません。
長時間充電できないような場合は、携帯充電器や充電ケーブルの用意が必要です。
しかも、この充電に関して、モバイルWi-Fiルータの注意書きに、電池の劣化を避けるために「充電しながらの利用」しないように記されています。
もっとも、電子機器の使い方では、よく言われていることですが。
つまり、充電中は、基本インターネットが使えないということです。
これは、1日いくらの日割りプランにとっては、酷です。
さらに、「頻繁な充電」を繰り返すなともあります。
こんなことで、レンタルWi-Fiは、通信容量(ギガ)以前に、ルータの充電具合に利用が左右されます。
ギガがあっても、使えないことがありえます。
レンタルしたルータの電池性能がどうなのかは、使ってみないと分かりませんが、1回の充電で朝から晩までずっとインターネットに接続することは、おそらく難しいと思います。
このため、特に、1日20GBとか30GBなど大容量のプランに申し込む場合は、この点を、あらかじめ考えに入れておいた方がいいです。
まとめ:短期日割りのレンタルWi-Fi
レンタルWiFiは、「モバイルWi-Fiルータ」という機器をレンタルするサービスです。
このルータを通して、スマホやパソコンなどからインターネットに接続します。
その短期間の日割りプランは、帰省、旅行、出張、入院、引っ越し、一時帰国など、一時的にインターネットが必要になった時に活躍します。
僕は今回、初めて利用しましたが、想像通りに便利で、想像以上に簡単でした。
ただ、ルータの充電具合によって、使える通信容量(ギガ)があっても、インターネットの利用が制約を受けることが盲点でした。
あと、レンタル料金は、1日500円程度です。これにくわえて、ルータの送料(発送、返送)がかかことを踏まえておく必要があります。
利用期間が短すぎても、長すぎてもコスパが悪くなります。1週間ぐらいの利用に向いていると思います。
今回利用した「縛りなしWi-Fi」(ワンプランでシンプル)
利用の第一候補だった「グローバルモバイル」ルータ送料無料キャンペーン中!
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